MARIPOSAHATについて

先日の山内のプログでもあった”本物とは何か”を探求し続けた伝説のショップ”HEMISPHERES”

当時の写真を見ると改めてその魅力に惹きつけられます。
自由な文化を横断しながらフランス人独自の審美眼で確固たるスタイルを築き上げていました。

その精神は現在のANATOMICAにも受け継がれています。

 

僕らが昨年から提案している”WESTERN HAT”。
HEMISPHERESでもスタイルの一部として、ジャケットやローファーに合わせて、ピエール氏達は提案していました。

 

“本物のウエスタンハットとは何か?”

 

僕らが出した答えは、アメリカの古き良き文化や思想、そして当時と同じ製法に拘りオールハンドで製作する”MARIPOSA HAT”でした。

 

 

かつて帽子は、外に出るための必需品でした。

日差しや雨風から身を守るための道具として始まり、
やがてその人の立場や職業、階級を示すものへと変化していくことに。

特にイギリスにおいては、帽子は社会そのものでした。
トップハットやボウラーハットは、単なる装飾ではなく、その人がどの階層に属するのかを明確に示す“ルール”でもありました。

 

一方アメリカでは、より実用的な側面が強く、都市部においても帽子は身だしなみとして不可欠な存在でした。

1950年代から60年代にかけてのアメリカンニューシネマの多くの作品でも、ウエスタンハットを被ったスタイルは良く目にしました。

 

 

 

しかし自動車の普及により、徐々にその役割は減少していくことに。

屋外で過ごす時間は減り、
人々は風や雨から守られる“車内”という空間を手に入れました。

さらに車の低いルーフは、帽子そのものの存在を物理的に邪魔なものへと変えていく。

それまで“必要だったもの”は、
次第に“なくてもいいもの”へと変わっていきました。

 

そして戦後、社会構造や価値観の変化とともに、帽子は日常から姿を消していく。

当時アメリカの大統領でありファッションアイコンでもあった、JFケネディが帽子を被らないという事も大きな影響を与えています。

 

必需品から、選択へ。

 

この変化は、帽子の価値を失わせたわけではないと思っています。
それよりもその意味をより強くしたとも言えるのではないでしょうか。

昨年、MARIPOSA HATに出会ってからは、自分のスタイルに”ウエスタンハット”というプロダクトは欠かせないモノになりました。

何故か?

それはANATOMICAのプロダクトと共鳴する、道具としての”機能美”を持つからだと思っています。

 

 

デザイナーのアキラ氏は、アメリカでヴィンテージハットディーラーを経て、名だたるショップのハットを手掛けるビスポークハットメーカーで修行した経験を持ちます。

現地の職人さんから得た確かな技術とウエスタンハットに対する想いや思想。

使用する木型、素材、そして製作に用いる機械に至るまで、その多くをアメリカから取り寄せて日本で製作しています。

当時のリアルなウエスタンハットの製法と空気を持ち込み、全て彼の手一つで生まれる一つのハットは、一生物と呼べるプロダクトです。

現代のファッションにもすんなりと落とし込めるように、細かなディテールにも気を配り設計されている点もまたMARIPOSA HATを日常的に被れる理由の一つです。

ANATOMICAの洋服を着ていると、それはファッションとしての完成ではなく、自分のスタイルに変わっていく感覚があります…

それと同じ感覚がMARIPOSA HATにもあるのです。

“HEMISPHERES”が残した大切な文化を、僕らはこれからも継承し伝えていきたいとMARIPOSA HATを被りながら思うのです。

 

 

5月22日からANATOMICA SAPPOROで開催する”FROM GROUND TO CROWN”のイベントでは、自身のサイズに合わせてブリムの幅、リボン、カラー等をお選びいただきMARIPOSA HATをオーダーできる機会となっております。

またアキラ氏がアメリカで集めていたSTETSONをはじめてとした古い”ヴィンテージハット”も特別に発売いたします。

イベント期間中は、MARIPOSA HAT・フクダ アキラ氏、僕宅見がANATOMICA SAPPOROの店頭に在廊しております。

是非この機会にご来店くださいませ。

 

ANATOMICA KYOTO
宅見