15年ほど前、とあるブーツに出会いました。

ANATOMICA別注の「INDY BOOT」。
この時が人生で初めて購入したALDENということもあり、とても高揚したのを覚えています。
購入したのはANATOMICA SAPPOROが出来る前、ANATOMICA TOKYOでした。

緊張しながら初めてANATOMICA TOKYOに伺った日、35SUMMERS代表の寺本氏がお店にいらっしゃり、直接フィッティングしていただきました。
当時のことは、今でもよく覚えています。
サイズ選び、木型の話、革の話はもちろん、お店に展示されていた履き込まれた一足が寺本氏のものだったこと、そして偶然にも自分が計測していただいたサイズと同じだったこともあり、
「店の前歩いてきていいよ!」
と言っていただき、恐れ多くも店前を自由に歩かせていただくことに。
まずはその履き心地の良さに驚きました。ANATOMICA別注のモディファイドラストが履きやすいというのは聞いていましたが、履き込まれた革靴がまさかこれほど履きやすいとは、、と感動したのを覚えています。
そして、既に当時品薄だったINDY BOOTですが偶然にもお店に在庫がありました。しかもマイサイズ。
これは買うしかない、いや買うしか選択肢がない…(苦笑)と思い切って購入したのを覚えています。

INDY BOOTのレザーに使用されているのはHORWEEN社の”CHROMEXCEL LEATHER”。
何種類もの天然のオイルをブレンドし長期間に渡り鞣されており、使うほどに色が変わっていきます。たっぷりと油分を染み込んだレザーは通常のレザーに比べ足当たりも柔らかく、履き込んだ後の馴染みは独特な物があります。
履き方の癖や季節を重ねるごとに、シワと艶が増していき、新品では出せない表情に変化していきます。
CHROMEXCEL LEATHERのエイジングは、履く人にしか作れません。
購入時、寺本氏のINDYと新品で購入したINDYを見比べると、明らかに色味が違いました。
「どういうお手入れをされているんですか?」と聞くと、「一段階濃い色のクリームを入れているから色が濃くなっているんだよ。今やってあげようか?」と仰っていただき、その場でお手入れしていただくことに。これもまた思い出の一つになりました。

その後は自分でもALDEN No.8のクリームを使用し、何度も塗り込んだことでアッパーのステッチも一緒に染まっていきました。正直、手入れのしやすさから塗り潰したところもありますが、全体のカラーリングが統一されたことで、ワークブーツとして気兼ねなく使える一足に。
とはいえANATOMICA by ALDENはモディファイドラストで非常にエレガントなシルエット。
フレンチアイテムとの相性も抜群なのはいうまでもありません。
そして、傷も含めて愛せる一足に。

CHROMEXCEL LEATHERは傷がついてもブラッシング、クリームを少し塗れば気にならなくなります。むしろ、傷も含めてこのブーツの表情だと思えるようになりました。
この時も革の傷も変にお手入れせず、日頃履いているそのままの状態を納めました。
僕にとってINDY BOOTは「道具としての靴」、という解釈が近いでしょうか。
こういった道具が増えていく感覚は何歳になってもやめられません。
INDY BOOTは、今週9/19(土)より発売開始です。
一足のブーツが、15年という時間を経てどう変わっていくか。気になる方は、ぜひ店頭でも実物をご覧ください。

MODEL : #4113 / INDY BOOT
LEATHER : CHROMEXCEL
COLOR : BROWN
LAST : MODIFIED LAST
SIZE : 6HD / 7HD / 8HD / 9D / 9HD
E WIDTH : 7HE / 8E / 8HE
TEL : 011-219-1231
MAIL : info@anatomica-sapporo.com
ANATOMICA SAPPORO 船橋


