通称”BB VEST”と呼ばれる、ANATOMICAの冬のアイコン。
毎年ブログでも必ずご紹介しておりますが、まだお持ちでない方へ、
今一度どんなアイテムなのかご紹介させていただきます。
1910年代に米”BROWNS BEACH社”という生地メーカーが東海岸の寒冷地で働く労働者の為に開発した、”BEACH CLOTH”。ウール×コットンから成されるラッセル編みというニット素材は、表面には通称ゴマシオと呼ばれる異なる撚りで構成された２PLY仕様の特徴的な編み地と、起毛(フリース)した裏地で構成された特殊なダブルフェイス素材であり伸縮性と高い保温性を兼ね備えます。
その優れた防寒性と機能性の良さから、過酷な条件下で働くフィッシャーマン、ハンター、ランバージャックなどといったワーカー達の着用と、カタログビジネスの発展から、瞬く間に全米各地へと広がった、言わばジーンズと同じような歴史を持つアイテム。
一時は衰退してしまったアイテムですが、ビンテージ市場が盛り上がると同時に、その価値も見直され、今ではヴィンテージ市場に置いて高値の付くアイテムの一つでもあります。
時代は過ぎ2009年……オルテガ、ロッキーマウンテン、ノースフェイスなどのアメリカ製品を1960年代に自身のお店でセレクトし販売していた現ANATOMICA PARISのピエールフルニエと、十代より単独でアメリカに渡りワークェアやミリタリーを研究して来たANATOMICA TOKYO代表 寺本欣児がタッグを組みこのBEACH CLOTHを復活させました。通称、”ゴマシオ”と呼ばれる独特の生地を作る事が出来るニットマシンを探すことから始まり、その生地にかかったコストはHARRIS TWEED以上だったそうです。
ANATOMICAの解釈によって生まれたBEACH CLOTH VESTは
スッキリとしたシェイプの効いたシルエットが特徴。
パンツとのバランスを考えた着丈もポイントです。
BEACH CLOTH VEST / SALT&PEPPER
BEACH CLOTH VEST / DARK NAVY
ANATOMICAでは度々、アメリカをルーツに持つアイテムがリリースされますが、
直球のアメリカスタイルではなく、敢えてフレンチに、ブリティッシュに、
ヨーロッパのスタイルとの組み合わせを楽しんで頂くことを提案しています。
例えば、同じジーンズを穿くにしても、裾はジャストレングスで。
シャツをタイドアップしたり、スラックスを合わせたり…
そんなバランスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まだANATOMICAのアイテムをお持ちでないという方にもお勧めの1着ですので、
サイズ選び、コーディネートの仕方等、気になることがございましたら、
お気軽にお声掛けくださいませ。
CAP : ANATOMICA BASQUE BERET
GLASSES : FRENCH VINTAGE
SHIRT : ANATOMICA WESTERN SHIRT
TIE : ANATOMICA × Drake’s SILK TIE
PANTS : ANATOMICA TANGO PANTS DENGLISH MOLESKIN
SHOES : ANATOMICA BY ALDEN PENNY LOAFER CHAMOIS NAVY
CAP : ANATOMICA BASQUE BERET
KNIT : JOHN SMEDLEY RICHARD
JACKET : ANATOMICA DOLMAN JACKET ENGLISH MOLESKIN
PANTS : ANATOMICA #618 SLIM FIT HON AI
SHOES : ANATOMICA ALHAMBRA BOOTS
COLOR : SOLT&PEPPER / DARK NAVY
SIZE : 36 / 38 / 40 / 42 / 44 / ONE(LADIES)
FABRIC : BEACH CLOTH
MATERIAL : 65%WOOL × 35%COTTON
PRICE : ¥38,000-+tax
今週末、ぜひみなさまのご来店をお待ちしております。
ANATOMICA SAPPORO 伏見
