2024年秋冬シーズン展開アイテムのなかでも、とびきりスペシャルなアイテムが入荷いたしました。
内タグをご覧いただくと分かる通り、1772年創業 英国の老舗ミル【FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)社】がアナトミカの為だけに織り上げた、最上級のフランネルを使用したテーラードジャケット”CHARLY(チャーリー)”とパンツ”TENNIS(テニス)” のセットアップ。
「アーカイブフランネル」と名付けられた生地は、ピエールが所有している肉厚でしっとりとしたヴィンテージスーツの生地を目指して作り上げました。触れていただくと、しっとりと油分を感じることができ、これまでのフランネルよりも生地密度が高いことがわかります。
オーダースーツを誂える際「重ね4つボタン」等、袖口ボタンの仕様で権威を示すなどと言われることがありますが、こちらのジャケットは袖口のボタンは一つのみ。これは、フォーマルなシーンで袖を捲ることなどないという考えのもと【 LESS IS MORE 】の精神で削ぎ落としたデザインになっています。
例年ドレスのジャケットには”TANGO”を合わせることが多かったのですが、今シーズンはピエールが特に力を入れているパンツ”TENNIS”でのセットアップとなっています。裾幅が20~21cm(サイズにより異なる)と、TANGOよりもゆったりとしたシルエットが特徴で、より幅広いシューズに合わせられるようになっています。
JACKET : CHARLY / ARCHIVE FLANNEL / GREY
PANTS : TENNIS / ARCHIVE FLANNEL / GREY
KNIT WEAR : JOHN SMEDLEY / RICHARD / BLACK
SHOES : CHURCH’S
FABRIC : FOX BROTHERS FOR ANATOMICA
FABRIC : ARCHIVE FLANNEL (100％ MERINO WOOL)
SIZE : 46 / 48 / 50 / 52 / 54 / 56
PRICE : ¥220,000 (¥200,000+tax)
FABRIC : FOX BROTHERS FOR ANATOMICA
FABRIC : ARCHIVE FLANNEL (100％ MERINO WOOL)
PRICE : ¥154,000 (¥140,000+tax)
以前、パリで大きな生地展へ行ったときのこと。FOX BROTHERSの担当者様が無数に並ぶ生地の中から、おすすめの生地をピックアップしてピエールに見せてくれるのですが「ノー！」「ノー!」「イエス！」「ノー！」と、慎重かつスピーディーに生地選びをしていくピエール。しまいには「なぜ、これを紹介しないんだ！？」と展示スペースの奥の方から生地を引っ張り出してきます。 生地を専門に扱うプロですら困ってしまうくらい、熱心に生地を選ぶピエール。
流行りだとかコストだとか見栄えの良さだとか…そんなことを一切考えずに、ただひたすらに己が良いと思う生地を選ぶ姿。担当者様からすると、なんとも迷惑な？面倒くさいお客様だったことでしょう。けれど、人目もくれずに生地を選ぶピエールの姿は、私の目にはとても格好良く映りました。
生地への拘りを貫くピエールが “アナトミカの為だけに” とオーダーした生地。写真は、FOX BROTHERS社のタグの一部です。この中に “FOX FLANNEL FOR ANATOMICA” が並ぶことは、この先あるかないか…現時点では分かりませんが、とても希少な生地になることでしょう。
ANATOMICA SAPPORO 伏見
011-219-1231
