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HON AI & INDIGO FAIR / Indigo Sumi Corted

今週末より開催される ” HON AI & INDIGO FAIR ”

ANATOMICAでは今シーズン様々な本藍・インディゴ製品が展開されており本日より4日間に渡ってこちらのブログにてその魅力溢れる製品をご紹介していきたいと思います。

 

初日となる本日はこちらのINDIGO SUMI CORTEDを使用したアイテム3モデルです。

 

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こちらのINDIGO SUMI CORTEDは生地名の通りインディゴで染めたリネンの生地を更に墨染を施し、濃紺の藍色に染め上げています。

こちらの染色方法は日本古来の染色方法であり、まだ黒の染料が未開発だった時代に限りなく黒に近づける為の技法として使われていました。

フランスでもブラックインディゴと呼ばれる染色方法があり、染色の仕方は違いますが共通するところがあり、日本人である私たちとフランス人が共に共感しあえるファブリックの1つだと思います。

 

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MODEL : BLOUSE VILLETTE

SIZE : XS / S / M / L / XL

PRICE : ¥98,000+tax

Made in France

 

そんなファブリックを象徴するモデルの一つが今シーズンより数年ぶりの復活となった ”BLOUSE VILLETTE” (ブラウス ヴィレット)です。

VILLETTEとは、ナポレオン3世によって1867年から1974年まで稼働していたかつてのラ ヴィレット食肉処理場を指します。55ヘクタールもある膨大な敷地で働くブッチャー達が着用していたワークコートが元であり、当時の歴史を物語る遺産とも言えるでしょう。

因みに当時のヴィンテージもブラックインディゴで作られている事から、このファブリックでの組み合わせは、まさにオリジナルの雰囲気を纏った1着です。

 

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SHIRT : BRITISH VINTAGE

PANTS : ANATOMICA SLIM-FIT LT AI

SHOES  : ANATOMICA BY ALDEN TANKER BOOTS / CORDVAN #8

 

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左胸に配される縦長のポケットは肉を処理する際に使用したナイフやハサミを入れる為。

ワークコートでありながら、ラペル仕様なのでどこか上品さも感じさせます。

 

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本来オーバーコートであることを物語る貫通式のポケット。

ジャケットの上などから羽織り、汚れから身を守っていたのでしょう。

 

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PANTS : ANATOMICA BAGATTELLE PANTS / GINGHAM CHECK

SHOES : ANATOMICA ALHAMBRA BOOTS / NOIR

 

スタッフ伏見も早速愛用していますが、この手のワークコートは当時女性も着ていたという背景もあるので女性の方に着ていただくのも大変お勧めです。本気のワークウェアを女性が着こなす。

そんな部分にスタイルは現れると思います。

 

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着用することで独特のシワ感が生まれさらに良い雰囲気に。

このなんとも言えないクタッとした質感たまりません…ヴィンテージと言われてもなんの疑いも無いほどオーラのある1着だと思います。

 

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MODEL : AEROMECANO

SIZE :  S / M / L / XL

PRICE : ¥80,000+tax

Made in France

 

2つ目のモデルはダブルのデザインが特徴的な”AEROMECANO”(エアロメカノ)。

フランス軍の航空整備士が着用していたメカニックジャケットが元であり、その特徴的なデザインがANATOMICAの定番ジャケットの中でも個性の光る1着です。

 

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こちらのAEROMECANOもその当時のものはインディゴ染めを施したもので、これに関してもそんな背景ありきでこのファブリックとの組み合わせをチョイスしました。

 

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SHIRTS :ANATOMICA B.D SHIRTS

PANTS : ANATOMICA TANGO PANTS / RYE COTTON TAN

SHOES : TRIPPEN SCATCH / BLACK

 

濃紺な色合いは一見暑苦しいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本日ご紹介のこちらの生地は陽に当てると透けて見えるほど薄手の素材です。定番で使用しているIRISH LINENよりもさらに薄手の素材ですので真夏も着用していただけます。

 

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MODEL : DOLMAN

SIZE :  S / M / L / XL

PRICE : ¥70,000+tax

Made in France

 

最後にご紹介するのは、20年以上リリースされ続けているANATOMICAのアイコン的存在”DOLMAN”(ドールマン)。

AEROMECANO同様フランス軍の作業着であり、当時の兵士の呼び名を総称してドールマンと呼んでいた事に由来する。

 

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特徴的なマオカラーとルーミーなアームがなんともヨーロッパ的な印象を感じさせます。

独特な雰囲気はありますがデザインはシンプルなのでこれからの季節には、カーディガン感覚で軽く羽織れてしまう便利なアイテムでもあります。

 

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CAP : JAMES LOCK CANES / WHITE

INNER : ANATOMICA MARNIER SHORT SLEEVE / ROYAL × NATURAL

PANTS : ANATOMCIA FISHERMAN PANTS

SHOES : ANATOMICA BY ALDEN PENNY LOAFER CHAMOIS

 

私もこのDOLMANを素材違いで数着所有するほどお気に入りのモデルなのですが、ワークパンツからスラックス、カジュアルからセミドレスまでと守備範囲の広さが好きな理由です。

また、このDOLMANにしかないバランスの取れた上品さと無骨さ、両方を兼ね備えた雰囲気はハンガーにかかっている状態を眺めているだけでは感じられず、洋服の奥深さを訴えかけてくる1着だと私は思います。

 

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最後に上の画像は最近伏見が着用しているVILLETTEの肘周りの様子です。

既に下地の藍染が表に浮かび上がってきているのが分かるのと同時に、今後この生地がどのように変化していくのかと言う妄想が膨らみます。

 

生産国や縫製など生粋のフレンチのワークウェアを今でも制作し続けるANATOMICA。

次世代のネクストヴィンテージを貴方自らが作ることができる高揚感は格別の一言です。

 

明日も本藍染のコットン素材を使用したアイテムをご紹介致しますので、ぜひご期待ください!

 

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「本藍」

“HON AI”&”INDIGO” FAIR

in

Anatomica Sapporo

— 2018.05.25(Fri)~05.27(Sun) —

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今週末5月25日(金)~5月27日(日)の3日間、

ANATOMICA Sapporo 店内にて”HON AI”&”INDIGO” FAIRを開催いたします。

今シーズン展開している「本藍」French Garmentsをはじめとし、

”HON AI”&”INDIGO”にまつわるアイテムを一挙に披露いたします。

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ANATOICA SAPPORO 岩谷

 

※こちらのアイテムは全て「インディゴ染」「墨コーティング」です。

「本藍」ではございませんので、予めご了承くださいませ。