Sagan | ANATOMICA SAPPORO アナトミカ札幌

【 SAGAN / サガン】

20世紀初頭に”Prince de Sagan(サガン伯爵)”がハンティングスポーツに興じた際に着用していたベストを元にデザインされた事が名前の由来。前面に見られる6つのポケットはワークウェア特有の機能性に富んでいるが、当時は貴族の娯楽として楽しまれていた狩猟という事もあり、エレガントな佇まい。

1866年創業、アイルランド・ドネガル地方にて5世代に渡り家族経営を行っているファブリックメーカーの生地を使用。春夏はリネン、秋冬はウールとツイードなど独特の織りを用いた生地が得意で、毎シーズン素晴らしい生地を提供してくれる生地屋です。今シーズンは、アイリッシュリネン100% ブルーの《ヘリンボーン織》をセレクトしました。

2013年 ANATOMICA札幌がオープンした年にも同じ生地を展開しており、実は私も購入していて、かれこれ10年ほど愛用しています。左が新品の状態、右が10年着用したものです。

うっかり洗濯機で洗ってしまったこともあるのですが…着用を繰り返すうちに、だんだんと色が抜けてきて、ヘリンボーンの織り目がくっきりと浮かび上がってきました。質感もパリッとしていたものから、空気を含んだような柔らかさに変化しています。

きれいめなスタイルで着るか？ワークウェアのように着るか？でお手入れ方法や使い方は異なると思いますが…うっかり洗濯をしてしまったあの日から、このSAGANは私の中で完全にワークウェアという位置付けに。ちょっとヨレてしまった生地も、色の抜け感も、個人的には “良い経年変化” と捉えていて、10年分の愛着を持って着用しています。長い冬が明けて、今日久々にクローゼットから出したのですが、やっぱり良いなと朝から気分が上がりました。