下の写真を見て『懐かしい!』と思った方は、もう何年も前からANATOMICAをご存知の方ではないでしょうか。
今シーズンANATOMICA SAPPOROでは、今現在は使われていないフランスの伝統的な素材、“French Moleskin”(フレンチモールスキン)を使用したジャケットを数量限定で制作しました。
COLOR : BLACK
SIZE : 46 / 48 / 50 / 52
MATERIAL : FRENCH MOLESKIN (100% Cotton)
PRICE : ¥65,000-+tax
Made in France
素材に使われるFrench Moleskinは、フランスのワークウェアを語る上では欠かす事の出来ないマテリアル。
有名な写真家、Robert Doisneau(ロベール・ドアノー)やAugust Sander(アウグスト・ザンダー)の写真集の中にもこの素材で作られたワークウェアを着ている労働者達の姿を見ることが出来ます。
もちろんANATOMICAでも創業当時より扱っていた素材なのですが近年では生地の確保が難しく製品化されていなかった為、今回のリリースは価値ある物だと思います。
一見分かりにくい部分でもありますが、このジャケットらしいと言えるワークウェアにしかない頑丈な縫製。
生地を特殊な織り伏せ方で繋ぐ方法や、裏に見えるパイピング処理は古くからこの分野を専門としているフランスの工場ならではの技術。
シンプルなジャケットですが、縫製の他にパターンも素晴らしく、一度袖を通せば作業服からエレガントなジャケットへと様変わり。
それもそのはずANATOMICAの独特なパターンはピエール氏の指示の基、熟練された職人によって作られており、なんとその方は某フランスの有名ワークウェアブランドで腕を磨いた70代のパターンナーだそうです。
まさにフレンチワークの良さが詰まったこの1着は、いつの時代も定番として存在すべき1着だと思いますが、既にその影が薄くなっているのもまた事実だと思います。
フランスが生んだファッションの中でも華やかな”モード”とは対局にある”ワークウェア”。
このワークウェアをファッションというフィルターを通して今に伝えること提案すること、それこそがANATOMICAのポジションだと強く思います。
気になる方は是非、店頭でご覧になってみて下さい。
ANATOMICA 岩谷