ANATOMICAと言えばALDENのModified Lastですが、メンズシューズの為
私達女性が履けるサイズに出会えることは、ほぼありません。
でも実は、それと同等の履き心地が体感できるレディースシューズがあるのをご存知でしょうか?
本日はANATOMICAが3年もの歳月をかけて完成させた
レディースシューズ”ALHAMBRA(アルハンブラ)”を3つの側面からご紹介致します。
少々長いご文章になってしまいますが、是非最後までお付き合い下さいませ。
【 ALHAMBRA完成までの歳月 】
そもそも、ピエール・フルニエ氏とALDEN Modified Lastとの出会いは、1970年代の後半に訪れたNYのJACOBSON BROTHERS SHOE COMPANYというオーソペディックシューズの専門店だったのですが、実はその時にレディース向けに作られたインサイドストレートのフォルムを持つエレガントなシューズも同時に発見していました。
それこそが、カリフォルニアのアルハンブラで1970年代に制作されていた女性向けのオーソペディックシューズ(矯正靴)であり、ALHAMBRAの由来となるものでした。
その後、Parisに持ち帰られたその靴は、現ANATOMICA PARISに在籍するドミニクの手に渡り、
ANATOMICAがオープンした年の1994年から3年の歳月をかけて完成となるのです。
【 適正なサイズ選びと、履き心地の良さ 】
インサイドストレートが合い言葉のオーソペティックシューズ(矯正靴)は
本来、人間が持っている足の形に逆らわずに作られた木型です。
土踏まずを、ぐっと心地よく持ち上げられているような感覚で、
初めてALHAMBRAを履いた方からは「わぁ」「すごい」「今までと全然違う」と感嘆の声が。
その言葉を聞くと、私達も誇らしさと同時に嬉しくなるのものです。
今や女性の4人に1人が「外反母趾」など足に何らかの悩みを抱えていると言われています。
美意識を高く持つほど、デザイン性に目が行きがちで、履き心地を軽視してしまうことも少なくありませんが、このALHAMBRAなら「デザイン性」「履き心地」共に、満足していただけると思います。
尚、サイズ選びの際は、米・BRANNOCK DEVICE社の計測器を使って
踵からつま先、ウィズ、アーチレングスといったフィッティングに不可欠な3点で計測し、
適正なサイズをアドバイスさせていただきます。
機械を使って足を計測するという行程もまた女性が靴を買う上で珍しい光景だと思いますが、この行程があってこそ本来の履き心地の良さを実感して頂けると思うのです。
【 どこから見ても美しいフォルムの理由 】
1994年、当時Parisに持ち帰った靴をベースに
より完成度の高いシューズの試作品をある木型職人と共に作り始めます。
その職人というのが、1968〜1978年の長きに渡りイブサンローランのコレクション向けシューズを全て手掛けた人なのですが、その後約3年という試行錯誤の期間を経てこのシューズを完成させました。
曲線が美しく、どこからみても綺麗なフォルム。4cmヒールの程よい高さ。
カジュアル、ビジネス、パーティーシーンまで、何故かどの場面にも馴染んでしまうので、
この靴だけは手入れして長く使いたいと思わせてくれる魅力があります。
「履き心地の良さ」と「美しさ」の両方が備わったALHAMBRAは、
Parisでは1997年から20年間変わらずに販売され続けているのですが、
実際に履いてみればその理由にも納得できるはずです。
写真右奥:PARIS店内、ALDENと共に店頭に並ぶALHAMBRA
ご紹介が長くなってしまいましたので、本日はこの辺で失礼します。
明日は、ALHAMBRAを交えたスタイリングのご紹介と、
現時点で在庫のあるカラー、サイズを一挙にご紹介させていただきますね。
明日のブログも楽しみにお待ち頂けると嬉しいです。
ANATOMICA SAPPORO 伏見