冒頭の写真は、1921年にジェラルドマーフィーとサラが、パリにあるリビエラビーチを訪れていた時の一枚。
当時、フィッツジェラルド、ヘミングウェイやパブロピカソといった文化人とここで交流していたそうです。
当時はまだファッションとしての洋服ではなかった、”バスクシャツ”やエスパドリーユ”といった伝統的な洋服。
フィッツジェラルドやピカソといった偉人達が、普段着として着用したことでファッションアイテムへと変化するきっかけを作っていったのではないでしょうか。
ジーパンがそうだったように、彼らが自然と生み出したスタイルは、今でも色褪せることはないでしょう。
1939年 エスカイア誌より
開襟シャツにグルカショーツ、足元はエスパドリーユ。
今では当たり前に映るそのスタイルも1930年代には生まれていたのです。
バスク地方の伝統的なシューズ”エスパドリーユ”。
ANATOMICAでも長きに渡り定番で展開しています。
シンプルな作りと紐のディテールが特徴的なエスパドリーユ。
エスカイアの写真のように、ショートパンツにも相性が良いですし、トラウザーズのような綺麗なシルエットのパンツに合わせても良いと思います。
Trippenの”Scotch”もまたギリーシューズが元になった一足です。
元々は、Trippenのラインナップに存在していなかったモデルを、ANATOMICAの別注で一から製作され完成した経緯があります。
伝統的なデザインと整形外科的なアプローチで生まれるフィッティングの良さは、ANATOMICAらしい一足です。
1920年代から30年代にかけて生まれたスタイルに敬意をはらいながら、エスパドリーユとギリーシューズを夏場の靴として取り入れたいです。
ANATOMICA KYOTO
宅見