North Sea Clothingの代名詞とも言えるSUBMARINER SWEATERは、作りの良さは勿論のこと、背景のストーリーにも興味を惹く一着です。
第一次から第二次世界大戦に掛けて、英国海軍のサブマリーナー(潜水艦組員)に向けて支給されていたこのセーターは、北海の厳しい寒さから身を守る為の必需品とされていました。
同時期その防寒性の高さから、RAF(英国空軍)でも採用されていました。
当時のサブマリーナ達のユニフォームは、オイルドコットンで作られたURSULA SUIT (ウルスラスーツ) と呼ばれる上下に、このセーターを着用して荒波から身を守っていたようです。
写真に写っているのが当時のウルスラスーツなのですが、どこか見覚えのあるデザインはそれもそのはず、スーツをメインで生産していたのは英国の代表的なブランドBELSTAFFやBARBOURだったのです。
その後、このセーターは軍以外の場所でも注目されるようになりました。
特にその当時のモーターサイクリスト達の間では、オイルドジャケットを着てこのセーターを着用するのが流行っていたらしくそのスタイルは今でも多くのモーターサイクルファンに受け継がれています。
ですがその支給品にも数に限りがあり、やがて底を付くこととなるのです。
そこで、リプロダクトすることに注目したのがNorth Sea Clothingだったのです。
ゲージは当時の物と全く同じ物を再現している為、雰囲気は抜群です。
さらに当時は粗悪だったウールの素材感を見直しブリティッシュウール100%で快適な着心地に仕上げています。
ネック裏に付く補強の当て布もオリジナルのまま、ミリタリーらしいディテールです。
ENGINEER SWEATER 同様長めのリブは、腰回り、腕周りをしっかりと防ぐので本当に暖かいです。
OUTER : VINTAGE BARBOUR INTERNATIONAL SUIT
PANTS : ANATOMICA #618 WHITE DUCK
SHOES : Church’s CHETWYND (来秋入荷予定)
今回はそんなルーツをもとにコーディネートしてみました。
実際にこのセーターにオイルドジャケットを一枚は織るだけで北海道の相当寒い日でも問題なく、軍で採用されるだけのことがあるなと妙に納得してしまいました。
SIZE : 36 / 38 / 40 / 42 / 44
COLOR : OFF WHITE(Cotton100%) / NAVY (Wool 100%)
PRICE : ¥36,750-
MADE IN ENGLAND
日頃からオイルドジャケットを愛用しているという方には、自信を持ってお勧めできる一着です。
ANATOMICA 岩谷