洋服がお好きな方であれば一度は耳にしたことがあるシェットランドウールという言葉。
その名の通りシェットランド諸島で育てられた羊から刈り取られたその羊毛は16世紀から価値ある物とされていました。
時には家賃の支払いに充てられたり諸外国の貿易品として使われ、19世紀にウィンザー侯が身に付けたことでその人気は決定的なものとなったそうです。
そんなシェットランドウールですが今世紀中盤には、ほとんどがスコットランドでの機械での紡績になりました。
よって繊細で柔らかな100%シェットランドウールでは切れやすいという理由から丈夫な英国羊毛を40%ほど混ぜた製品が世に出回るようになります。
そのため、今現在では100%純粋なシェットランドウールの製品はみかけることが少なくなってしまい希少なものとなってしまいました。
説明が長くなってしまいましたが今期はそんな100%シェットランドウールに拘って製作したネクタイ、スカーフ、セーターがリリースされております。
本日はまずネクタイからご紹介したいと思います。
KINT NECK TIE
COLOR : BURGANDY / LIGHT GREY / NAVY / GREEN
PRICE : ¥12,500-tax
REAL SHETLAND WOOLの柔らかな風合いを活かしたニットタイ。
定番的なデザインでありながら独特な色合いはシェットランドウールならでは、その他のネクタイとは別物の雰囲気を持ち合わせます。
裏面
首元には摩擦に耐えられるようテープが付いているので、長くお使い頂けます。
ニットは小さなホームスパンで1つ1つ手作業によって作られています。
初めてこのニットを目にしたとき僕は、広いシェットランドの大地で放牧されている羊の羊毛を刈り取り、それを紡ぎ毛糸にして染色を施し、ホームスパンで生地を作るという一連の流れが頭の中に思い浮かび物作りの原点のようなものを感じました。
それは間違いなく昨今のファストファッションとは真逆の所にあり、これからの時代に残していかないといけない物だと思います。
JACKET : ANATOMICA HARRIS TWEED JACKET / OLIVE
VEST : ANATOMICA SAGANVEST / SHETLAND WOOL BROWN
コーディネートに関してはやはりツイードジャケットや少し素材感のあるスーツなどがベターではないでしょうか。
COAT : ANATOMICA CD LONG COAT / CAVALRYTWILL
JACKET : ANATOMICA HUGES / FOX FLANNEL NAVY
PANTS : ANATOMICA TANGO PANTS / FOX FLANNEL NAVY
SHOES : ANATOMICA BY Church’s CHETWYND / NEVADA CALF
毎日お仕事でスーツを着る方であれば、時にはこの拘りのネクタイで気分を変えるのも良いと思います。
最近はカジュアルでネクタイを付けるのも気分なので個人的には、DOLEMANやミリタリージャケットなんかでと、これからのコーディネートを色々妄想中です。
引き続き次回は同素材を使用したスカーフをご紹介しますので、ぜひそちらも楽しみにしていて下さい。