3回ににわたりお送りしている、フレンチガーメンツに関するブログ。第1章をご覧いただいた方、ありがとうございます。本日は「フレンチガーメンツとは何?」という視点でお送りします。
→ ピエールの軌跡【第1章】知る人ぞ知るレジェンド はこちら。
→ ピエールの軌跡【第2章】フレンチガーメンツとは はこちら。
→ ピエールの軌跡【第3章】いつだってベストメイド はこちら。
「フランス製」と「日本製」
現在、アナトミカ には大きく分けて2つのラインがあります。一つはピエールが監修するフランス製のアイテム。例えば、DOLMAN(ドルマン)やHOBEREAU(オブロー)・TANGO PANTS(タンゴパンツ)など…ヨーロッパのミリタリーウェアやワークウェアから連想されるアイテム。これが、通称【フレンチガーメンツ】と言われるもの。
もう一つは、2006年にピエールと寺本 欣児氏の出会いによって生まれた、日本のものづくりによる【アメリカンテイスト・ガーメント】で、SINGLE RAGLAN COAT(シングルラグランコート)・BEACH CLOTH VEST(ビーチクロスベスト)や618MARILYN(マリリン)・CHINO Ⅱ(チノツー)などです。フランス製・日本製ともにアナトミカ には欠かせないアイテムになっています。
写真右から…
【 寺本 欣児氏 】 35SUMMERS代表であり、ヴィンテージアーカイヴニスト。アナトミカ「アメリカンテイスト・ガーメント」を生産。アナトミカ 東京・青山・神戸・名古屋 各店を運営。
【 ピエール・フルニエ 】アナトミカ創始者。フレンチガーメンツを生産。パリ店を運営。
【 チャールズ・ヌース 】ピエールの右腕。フランス・日本の架け橋的存在。
【 山内 公史 】弊社ミサンガインターナショナル代表。アナトミカ 札幌店を運営。
Adolphe Lafont(アドルフ・ラフォン)のパターンカッター
先にお伝えしたように、正真正銘フランスのファクトリーにて生産されているアイテムのことを【フレンチガーメンツ】と呼んでいます。きっと縫製技術の高さでは日本が一番ですし、大量生産をするのなら他国で作った方が良いかもしれません。それでも、フランスで作り続けているのは、それでこそ”オリジナル”だからです。フレンチのワークウェアをフランスで生産することで生まれる空気感というのは、フランス製でしか味わえないものがあります。
アナトミカ には「レトロを超えるオリジナルを追求する」という理念があり、コレクションブランドのように毎シーズン異なるアイテムを発表するのではなく、1994年の創業当時から変わらぬスタイルを追求、アップデートし続けています。
フレンチガーメンツのワークやミリタリーといったジャケットやパンツ類は、当時ワークウェア専属のメーカーAdolphe Lafont(アドルフ・ラフォン)で働いていたパターンカッターの協力の元デザインされており、彼が亡き後も信頼のおけるパターンカッターの元、作られています (彼もなかなかの高齢ですが、長年培ってきた素晴らしい技術のもの新作のパターンも引いてくれています)。
DOLMAN(ドルマン)やHOBEREAU(オブロー)といったワークウェアのデザインはワークウェアの工場で。CHARLY(チャーリー)やTANTO(タンゴ)といったドレスのアイテムはワークウェアとは異なる仕立て工場で、それぞれのアイテムに合った方法にて生産を行なっています。
パリ・日本の全6店舗。それぞれの面白さ。
現在、フラッグシップストアであるパリ店を中心に、東京・青山・神戸・名古屋・札幌の全6店舗が存在。各店、趣向を凝らしたアイテムを展開していますので、それぞれの店舗の魅力を感じて頂けると幸いです。
私たち札幌店が心がけていることは「ANATOMICA PARIS」の空気を、日本から世界に届けること。店の構成は、7割がフランス製やインポートのセレクトアイテム・3割が日本製というラインナップになっており、基本的にピエールがやりたい!と言ったアイテムはご用意できるようにしています。ときに、いまの時代では販売するのが難しいなと感じるアイテムもありますが…(苦笑) それでも、やっぱり格好良いと思うことを追求してセレクトしています。 (今シーズンは、パリ・札幌限定アイテムもございますので楽しみにしていてください!)
もともとピエールはマーケティングなど存在しないという考えなので、パリからの発信は少なく、情報を得る機会も少ないかと思います。けれど、アナトミカ の魅力は世界に知れ渡るべきもの。日本からの発信を通して、より多くの方へ届くと良いなと願っています。
本日、2023年秋冬に入荷した「フレンチガーメンツ」の全ラインナップを【 アナトミカ 札幌店オンラインストア】へ掲載いたしました。フレンチガーメンツに興味を持っていただけたら、ぜひご覧になってください。
…つづく。
→ ピエールの軌跡【第1章】知る人ぞ知るレジェンド はこちら。
→ ピエールの軌跡【第2章】フレンチガーメンツとは はこちら。
→ ピエールの軌跡【第3章】いつだってベストメイド はこちら。 10月12日(木) 18:00 公開
【 For customers living overseas】