本日は、なんとも春夏に適切な素材である「LINEN」のNATURALの色味をまとめてご紹介致します。
まずはこちら。
PRICE : ¥85,800- TAX IN
ANATOMICA French Garmentsの中でも、アシンメトリーなデザインが目を引くモデル。
元となるオリジナルは1839年の刻印が入る、軍用作業着であり、その時代の面影を色濃く残したデザインのようにも感じ取れます。
オリジナルの素材、色はリネンの生成色なので、数ある素材の中でも特にVINTAGEをリスペクトした1枚です。
冒頭でも書いたようにセンターよりやや端に寄った前立て部分は、ユニークな印象を受けます。
又、ポケットが他のモデルに比べ、3カ所と多いのもこのモデルならでは、機能面でも充実したつくりです。
作業着という本来の立ち位置もあり、切羽になった袖周りは、実際にまくり上げる事も可能。
着てみると意外と汎用性が高いので、是非袖を通してみてください。
ANATOMICA・ピエールはこの1839を好んでよく着ている印象です。
次は「VILLETTE」です。
Size : M / L
1800年代後半から1900年代後半にかけてフランスで稼動していた「ラ・ヴィレット」という食肉処理工場で着用されていたワークコートにフォーカスを当てた1枚。
実際にどのような状況下、工程で着用されていたのかは詳細な資料が無いため分かりかねますが、このようなエレガントなワークコートをリアルに着て働いていた当時のワーカーの背景もまた、フランスというお国柄が垣間見えて心くすぐられます。
▽画面をクリックして頂くと、着用動画をご覧いただけます ▽
貫通式のポケットや、ゆったりとしたアームホール、身幅といった部分はワークコートの姿をしっかりとリスペクトしています。
「食肉処理工場」とだけあって、ナイフやハサミを入れる為の縦長の胸ポケットも面白みのあるディティールです。
一見するとシンプルな見た目ですが、素材含め、着用を繰り返すことでそれぞれのパーツに着る人の個性が出てきて、気付いた頃にはMY VINTAGEとなっているはず。
ARCHに所属していた頃、このVILLETTEのオリジナルが見つかった時には、INDIGOやBLACK LINENのものがオリジナルなので、ひそかにNATURALの色味で存在していれば、どんなにエレガントなんだろう、、、など妄想を膨らませていたことを思い出しました。笑
次は「ARTHUR」。
MATERIAL : IRISH LINEN / NATURAL
元々フランスの詩人Aruthur Rimbaud (アルチュール ランボー)が着ていた埃除けのワークコートがベース。
他には無い独特なAラインのシルエットは、一度羽織れば古き良きヨーロッパを想像させる魅力的な一着です。
春夏に、さらっと羽織る羽織りとして非常にオススメです。
シルエットはコンパクトな肩周りから裾に向かって大きく広がるAライン。
ラウンドカラーに比翼のフロントフライ、斜めに入る3つのフラップポケットが絶妙なアクセントになっています。
個人的にも大好きな1枚で、非常にアナトミカらしい1枚だと私は思います。
もちろんコートでもなくジャケットでもない絶妙なバランスの着丈や、後ろに流れるような裾のパターン、人間が着て動くことによって美しさを増す全体的なシルエット。
小ぶりな丸襟も非常に上品で、ワークウェアが背景にあることを忘れてしまいます。
このARTHURを着てみて実際に思うことは何よりこの洋服が放つオーラや雰囲気の良さです。
5ポケットにTシャツに乱雑に腕を捲り上げて羽織るだけでも、十分なオーラを纏います。
この素材に限らずに非常にオススメのアイテムです。
▽画面をクリックして頂くと、着用動画をご覧いただけます ▽
最後は、「BOURGERON」。
French Army of the late 19th century.
モデル名となる「BOURGERON」とは、1800年代後半のフレンチアーミーの作業服の総称であり、この他にいくつかのバリエーションが存在します。
当時は上の写真の通り、動きやすいようたっぷりとたオーバーサイズで腰にベルトを装着し着用。
頭にはアルパインベレー、足下は木靴となんともクラシックなフランスを感じさせる出で立ちです。
今回、ANATOMICAでリリースされている物もほぼ当時のままの作り、サイズ感で製作しています。
あえて、現代向けにリサイズしないという点からも、ピエールフルニエらしい思考が伺えます。
ゆったりと広がったベルスリーブや袖口に施されたギャザーは、広がったアームの収容の役割を果たすと同時にヨーロッパの丁寧な物作りの姿勢が伺えます。
こういう部分にこそANATOMICAのスピリットが伺え、「用の美」が垣間見え美しいと感じます。
古き良きフレンチスタイルにも勿論ハマりますし、5ポケットにTシャツにさらっと羽織ってもサマになるので、「夏に羽織れるリネンのわーうジャケット」くらいに捉えて頂く程実は汎用性が高いんです。
「アナトミカは、トレンドを意識したブランドとは程遠いと言っていい。
末代に残すべき服の良心を最良の素材が見つかった場合のみ、具体化する。
それだけの事なんだ。」ピエール • フルニエ
現代においてなかなか発見されないスペシャルヴィンテージピースを、
古き良きフレンチ・スタイルを現代においてもリスペクトし、来世まで残り続けるようなスピリットを宿したANATOMICAのラインナップを是非、ご覧下さい。
ANATOMICA SAPPORO 近谷
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