ANATOMICA札幌のBLOGをご覧の皆様、初めまして。
5月よりANATOMICAに入りました、船橋(フナバシ)です。
インスタの方ではすでに登場しているので今更な感じはありますが、、
改めてよろしくお願いします。
前職では靴業界に約10年ほど勤めており、「バチェラーシューフィッター」という足に関する資格を取得しました。今回は自分の得意な靴の事を中心にお話ししていければと思います。
さて、僕らが提案するファッションにとって切っても切り離せない物、
それは米軍(US ARMY、US NAVY)のアイテムです。
その中でも個人的に着目しているのは「靴」です。
時代を遡ると履きものといえば足を包んで覆うだけの物でした。
靴の「正しい構造」についての海外で論文が出たのが19世紀頃。
それまではほとんどの靴が左右対象に作られていました。つまり右も左もない形。
かつて、ナポレオンは「戦争は兵士の武器ではなく足で戦うもの」という言葉が残っています。
戦場に向かい戦う兵士たちは合わない革靴(ブーツ)を履く事で機動力が減少し、
軍事力に大きな影響を及ぼす事が明らかとなりました。
靴の進化の過程では「戦争」がキーワードになります。
そこで米軍では兵士達約2,000人の足型を計測し、矯正靴の考えの元、生まれたのがこのマンソンラスト(ネイビーラスト)を採用したUS NAVY SERVCE SHOESになります。
ITEM:1940’s US NAVY SERVCE SHOES
SOLE:LEATHER SOLE
SIZE:US10F
PRICE: ¥97,900 (¥89,000+tax)
この書物にはまさに当時の内容を事細かに記された物。
足の構造(骨や関節)についてや、足と靴の関係、扁平足の事など、
実際に僕自身も勉強してきた内容がかなり盛り込まれた内容で正直びっくりしました。
このSERVICE SHOESは1940年代の物ですが、SERVICE SHOESは40年代初頭〜90年代まで作り続けられています。各世代のSERVICE SHOESを見比べても明らかにこの40年代の物は異質で、無骨ながらもどこかセクシーさを持っています。
矯正靴の考えから生まれたマンソンラストは土踏まず(ウエスト)付近がギュンとくびれているのが特徴的で、しっかりと足裏をサポートしてくれます。
又、つま先周りは捨て寸を多く取り余裕がある為、開放されている状態になります。
デッドストックという事もありますが、いまから約80年前の物とは思えないほど
革の状態も良好で、何よりラストの美しさから来るシルエットの綺麗さ。
惜しくもANATOMICAにはUS10Fという日本サイズで約28センチ位の方が履けるサイズしか無いですが、是非、ブランノックデバイスで計測して合いそうな方はチャレンジしてみて欲しいスペシャルな一品です。
▼STYLE (staff 船橋 )
SHOES:US NAVY SERVICE SHOES
こちらは10年前くらいに買った私物です。
いまだに現役で使えています。
US ARMYでは1970年代〜80年代に軍人用のトレーニングシューズを採用します。
そのトレーニングシューズの生産を請け負っていたのが「CONVERS」社を初め、「P.FINDUSTRIES」社、「MINER INDUSTRIES]社の三社。
この当時のトレーニングシューズを、
【Der SAMMLER solo / ディアザムラーソロ】×【Arch / アーチ】
でオリジナルに敬意を払いながらもUS ARMY GYM SHOESとして復刻しました。
以前のBLOGでご紹介しているのでご存知の方も多いかと思います。
ITEM : Der SAMMLER SOLO × ARCH / US ARMY GYM SHOES
SIZE : 7/7H/8/8H/9/9H/10/10H/11
PRICE : ¥27,500 (¥25,000+tax)
made in Indonesia
アウトソールの形状はオーソペディックシューズ特有の「アウトカーブインサイドストレート」
US NAVY SERVICE SHOESで触れているマンソンラストに類似した形状で整形学に基づいた根拠のある形となっています。
人間は全体重を20数センチの足という土台で支えており、この土台が崩れると身体全体のバランスが崩れます。その土台を支えてくれる土踏まずのサポートがある事で非常に歩きやすいのがWAKOUWA含めこのUS ARMY GYM SHOESの特徴となります。
▼STYLE (staff 本間 )
これは3年前に初めて販売されてたときのGYM SHOESですが、数回洗いましたがだいぶ良い感じになりました。
昨今靴は様々なデザイン、足にとって粗悪な物などで世の中は溢れていますが、
今一度自分にとって快適に歩ける靴は何かという視点で靴選びをして頂ければ幸いです。
初回のBLOGにしてはかなり長くなりましたが、、苦笑
読んでいただきありがとうございます。
船橋