本日は、前回に引き続きBOURGERON(ブージュロン)をより詳しくご紹介したいと思います。
French Army of the late 19th century.
モデル名となる「BOURGERON」とは、1800年代後半のフレンチアーミーの作業服の総称であり、この他にいくつかのバリエーションが存在します。
当時は上の写真の通り、動きやすいようたっぷりとたオーバーサイズで腰にベルトを装着し着用。
頭にはアルパインベレー、足下は木靴となんともクラシックなフランスを感じさせる出で立ちです。
今回、ANATOMICAでリリースされている物もほぼ当時のままの作り、サイズ感で製作しています。
あえて、現代向けにリサイズしないという点からも、ピエールフルニエらしい思考が伺えます。
スタッフ 岩谷 身長169cm 体重57kg サイズS 着用
大きく広がったバルーンスリーブと、それを納める為に施されたプリーツもとても綺麗です。
同時にヨーロッパの丁寧な物作りを感じる部分だと思います。
背面には身幅を調節するベルトが付属されており、コーディネート次第で使い分けると効果的です。
中心に入るボックスプリーツも可動域を高めてくれる重要なディテールの1つ。
ショルダー部分のヨークも最近ではなかなか見かけない形状です。
Vの字の力が加わる部分には細かな補強もされており、改めて手間のかかっている作りだと実感致します。
CAP : ANATOMICA BASQUE BERET
SCARF : ANATOMICA SELVIDGE SCARF / BROWN
PANTS : ANATOMICA BAGATELLE PANTS / LINEN BLACK
SHOES : Trippen / ROCKFORD
ベレーや、スカーフを使った古き良きフランスらしいコーディネートは雰囲気十分です。
ある意味誰にでも受け入れられるコーディネートではないかも知れませんが、別の角度から見るとそれはそれでスタイルのある素晴らしい事で、好きなものを信じて着続けていく事でその人のスタイルが完成していくのだと思います。
HAT : JAMES LOCK
PANTS : ANATOMICA BAGATELLE PANTS / LINEN BLACK
また、前のボタンを開けてシャツジャケット感覚で軽く羽織るのもお勧めです。
ここ数日は暖かく半袖でも過ごせるくらいになってきましたが、夜帰る時は上着が必要かな?なんて事が多い北海道の夏にも活躍してくれそうです。
MODEL : BOURGERON
COLOR : RASTIC NATURAL
FABRIC : IRISH LINEN
SIZE : XXS / XS / S / M / L
PRICE : ¥78,000+tax
Made in France
本来であれば、ミュージアムピースや写真集でしか見かける事の出来なかった物ですが、ピエールフルニエの審美眼によって末代に残すべき洋服として、現代に蘇りました。
単にリプロダクトとも違う、スピリットの宿ったフレンチワークウェアの素晴らしさを体感して頂きたいです。
是非、店頭でご覧下さい。
ANATOMICA SAPPORO 岩谷