世界がアメリカ服に夢中になっている頃 「何か違うことがしたい」と、アナトミカ創業者のピエールは、これまで自身が運営していた GLOBE(グローブ) や HEMISPHERES(エミスフェール) とは異なるスタイルのショップ、アナトミカ を立ち上げます。
「アメリカはスポーツウェアを好む。イギリスには良いビジネスウェアがある。僕たちフランスは世界で最高のワークウェアを作ることができる。」ピエールは若い頃からフランスのワークウェアを好んで着ていました。
パリ 創業当時のラインナップは世界各国より厳選されたオーセンティックなアイテムとクラシックなワークウェアで成り立ち、今も変わらず《メイドインフランス》に拘ったアイテムをオリジナルで生産しています。 (私たちは通称「フレンチガーメンツ」と呼んでいます)
アナトミカ 創業当時のパターンナーはAdolphe Lafont (アドルフ・ラフォン)。ヴィンテージがお好きな方ならピンとくる名前ではないでしょうか。今の時代において最高のヴィンテージワークウェアと称されるアドルフ・ラフォンがパターンを手がけている正真正銘のワークウェアがアナトミカ のフレンチガーメンツなのです。アドルフ・ラフォンなき後も、最高のパターンナーに出会い、79歳の今もオリジナルの新作を考案し続けています。
さて、前置きが長くなりましたが…本日ご紹介するのはフランス製《MARTINGALE / マルタンゲール》ジャケット。今回ご紹介するジャケットは2022年にパターンをアップデートしています。
フレンチヴィンテージの中でも希少なラペルのワークジャケットがベースとなる1着。無数のバリエーションが存在するフレンチワークの中でもこのモデルをチョイスする辺りはアナトミカ らしさを感じる部分だと思います。このジャケットの顔とも言えるのがこのタックが入った背面のディテール。本来はこのベルトのことを”MARTINGALE”(マルタンゲール)と指し、モデル名の由来でもあります。
モールスキンやコーデュロイ、コットンツイルなどワークウェアに最適な生地を得意とするイギリスの老舗生地メーカーの「パナマコットン」を使用。深く、濃いブラックカラーでワークウェアながらエレガントな雰囲気を感じる生地です。
しっかりと密に織られた平織りコットン生地ですので、季節を問わずガシガシとお使い頂けるのではないでしょうか。まだまだ暑い日が続きそうですので、しばらくはTシャツをインナーに。寒くなればセーターを着用し、インナー次第でどの季節でも活躍するジャケットです。もし通年で使い安いジャケットをお探しでしたら、とてもおすすめしたい生地の一つです。(アナトミカ は春夏はリネン、秋冬はモールスキン・ウール・コーデュロイといった生地を使用することが多いです)
▽スタッフ伏見(身長167cm) / サイズ46着用
Hat : ANATOMICA by CHRISYS’ / FOLDWAY HAT
Scarf : PIERRE FOURNIER × PHILIPPE MORILLON 手ぬぐい
Jacket : ANATOMICA / MARTINGALE
Pants : US ARMY / OG107 BAKER PANTS
Shoes : TRIPPEN / SCOTCH
Bangle : ANATOMICA / BASQUE BANGLE
Broach : ANATOMICA / PIN ROUND IN SQUARE
▽スタッフ齋藤(身長168cm) / サイズ48着用
Shirt : ANATOMICA / BIG A SHIRT
Inner : ANATOMICA by Merz b.Schwanen
Pants : ANATOMICA / 11618Z PIQUE
Shoes : VINTAGE CHURCH’S
Bag : ANATOMICA / SEVILLIA BAG
Belt : ANATOMICA / FRENCH ARMY BELT
Chief : VINTAGE BANDANA
FABRIC : PANAMA COTTON (100% Cotton)
PRICE : ¥88,000- (¥80,000- +tax)
冒頭でご紹介したお話は、フランスの雑誌 L’étiquette(仏:レチケット/英:エチケット) から一部抜粋したもの。ピエールのインタビューの中から10分の1もご紹介できていませんので、ご興味ある方は雑誌もあわせてご覧になってみてください。
VOL : NO9 AUTUMN-WINTER 2022/2023
ANATOMICA SAPPORO 伏見
011-219-1231