1940’s USN SERVICE SHOES

先日こちらのブログでも入荷のお知らせをしていたUSN SERVICE SHOESの詳細をご紹介します。

 

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SIZE : 10E / 10F / 10HF / 11F

COLOR : BLACK

LEATHER : CALF

LAST : MUNSON LAST

PRICE : ¥69,000-+tax

DEAD STOCK CONDITION

 

こちらは1940年代にUS NAVYに支給されていた当時のものになります。

 

この手のアイテムに詳しい方であればご存知かと思いますが、この年代のサービスシューズは一般的に出回っている50年代以降の物とは明らかな違いがあり、全世界的に見ても市場に出回っている数はごく僅か、その為ヴィンテージ市場でも高値で取引されているアイテムの1つ。

 

サイズはUS10以上と少し大きめではありますが、支給されていた年代とデッドストックコンディションと言うことを考えると非常に価値ある1足です。

 

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50年代以降の物と比べ大きな違いとして挙げられるのがラスト(木型)です。

 

この時代の物はEdward Lyman Munsonという博士が1910年代に約2000人のソルジャーの足を計測し考案したMUNSON LAST(マンソンラスト)が使われており、その研究は4年感にも渡り続けられたそうです。

 

色々な人種が集まる米軍ゆえに、どんな足の形の持ち主でも履けるようにと考えられた特別な木型は後にアメリカの様々なシューズメーカーへと影響を与えました。

 

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このマンソンラストは当時優秀なシューズメーカー何社かが軍からの要請を受け生産していました。

 

後にその内の1社を買収することになったALDEN社は、このマンソンラストに改良=モディファイを繰り返し新たに生まれたのが現モディファイドラストであり、ここからALDEN社のオーソペディックシューズの分野は開拓されていきました。

 

すなわちマンソンラストはモディファイドラストの原型だったのです。

 

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使用されているカーフレザーはとても柔らかく上質な物が使われています。

 

その証にメンテナンス後にはこのような輝きを取り戻し、とても70年前の物とは思えない風貌です。

 

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内側のCONTRACTには支給された年から日付まで表記され、時代を感じさせます。

 

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シュータンの裏には甲のフィット感を良くさせる為のフェルト、インナーはキャンバス仕様。

 

足当たりの良さや馴染みの早さは、意図的に考えられた物であることが分かります。

 

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ソールはラバーではなく反りの良いレザーソール。

 

メンテナンス時にはたっぷりとオイルを染み込ませていますので当時の柔軟さを取り戻していますので、心配なく実用的に履いて頂けます。

 

もちろんPARISのピエール氏、TOKYOの寺本氏、両氏ともにこのSERVICE SHOESのコレクターであり、理想の1足と断言する程。

 

冒頭にもあるようにサイズは大きめの10以上ですが、現在のALDEN社の木型にに比べやや細身な為、9Hくらいの方でも問題なく履ける場合も御座います。

 

これが最後の入荷となりますので、以前より気にされていた方は店頭にて試着又はお問合せ下さい。

 

お待ちしております。

 

ANATOMICA 岩谷