Monthly Archives: 2018年5月

ARTHUR / LINEN FABRIC

image2-1

 

Sensation : Arthur Rimbaud Mars 1870.
Par les soirs bleus d’été, j’irai dans les sentiers,
Picoté par les blés, fouler l’herbe menue :
Rêveur, j’en sentirai la fraîcheur à mes pieds.
Je laisserai le vent baigner ma tête nue.
Je ne parlerai pas, je ne penserai rien
Mais l’amour infini me montera dans l’âme,
Et j’irai loin, bien loin, comme un bohémien,
Par la nature, heureux comme avec une femme.

夏の青い黄昏時に 俺は小道を歩いていこう
草を踏んで 麦の穂に刺されながら
足で味わう道の感触 夢見るようだ
そよ風を額に受け止め 歩いていこう

一言も発せず 何物をも思わず
無限の愛が沸き起こるのを感じとろう
遠くへ 更に遠くへ ジプシーのように
まるで女が一緒みたいに 心弾ませ歩いていこう

 

ARTHUR

 

タイトルにあるARTHURとは、19世紀に早熟の天才と呼ばれた詩人、Aruthur Rimbaud (アルチュール ランボー)に由来する。

17歳でパリにやってきた彼は10代のうちに世界を圧倒させる作品を発表し、その後放浪を繰り返しエチオピアへと渡り武器商人となり、最期はマルセイユにてその生涯を終えます。

かつて、ANATOMICAのピエールが19世紀に作られたエレガントなダスターコートを見つけたところ、ある一枚の写真が脳裏に蘇りました。

アルチュールランボーが写っている一枚の古い写真、彼はピエールが見つけた物と同じダスターコートを着用していたのです。

 

そんなARTHURを今日はスタッフ3人がそれぞれ着こなし、思いを語りたいと思います。

 

_DSC0784

FABRIC : IRISH LINEN

COLOR : BLACK

SIZE :  S / M / L

PRICE : ¥73,000-+tax

Made in France

 

_DSC0736

STAFF 川村

CAP : ANATOMICA×JONATHANRICHARD

SCARF : ANATOMICA SAPPORO EXCLUCIVE SCARF

PANTS : ANATOMICA TRIM-FIT PANTS / STONE

SHOES : Trippen

 

お恥ずかしい話ですが、このアルチュールに袖を通したのは今日が初めてで、実の所これまでこのアイテムに対して少し難しさを感じていました…実際に着用してみたことで、もちろんそんな印象は一瞬で払拭されたわけですが。笑

 

直球のフレンチなアイテムでまとめるも良いですが、どこか外しどころがあるようなスタイリングも様になる汎用性の高さも持ちあわせています。

合わせ易いシルエットとボリューム感、そして何よりブラックリネンという素材も魅力的な1着です。

 

自分自身がARCHのお客さんだった頃、VINTAGEへの知識も乏しかった僕にとって「フレンチワーク=ブラックリネン」という漠然としたイメージがあり、そんな中、ブラックリネン素材を使用したANATOMICAのアイテムに強烈なインパクトを受けたのは今でも鮮明に覚えています。

 

ブログをご覧の皆様にも余計な情報や先入観は持たず、是非とも一度で実際にご覧になって頂きたいと思います。

 

_DSC0817

FABRIC : WOOL LINEN

COLOR : HOUNDTOOTH

SIZE : XXS / XS / S

PRICE : ¥88,000-

Made in France

 

_DSC0813

STAFF 伏見

CAP : ANATOMICA BASQUE BERET

SCARF : 手拭い 歌舞伎小紋

VEST : ANATOMICA SAGAN / ENGLISH MOLESKIN BROWN

PANTS : ANATOMICA #618ORIGINAL

SHOES : ANATOMICA BY ALDEN V-TIP CALF BROWN

 

ジャケットのような、オーバーコートのような…

“中間”に位置するARTHURは、四季折々、1日の中でも気温の変化が激しい

ここ北海道の気候に最適なジャケットであると感じています。

春先には薄手のセーターの上に重ねて、夏でも朝晩の寒さ対策に。

サッと羽織っただけでも、サッと裾がなびいて、様になる。

私自身も日頃から愛用していますが、このシルエットにこそ、

ANATOMICAらしさが詰まっているような気がします。

…こういうと語弊があるかもしれませんが、丸みのある襟に、フレアのシルエット。

どこかフェミニンな印象もあり、感性豊かな「詩人」が着ていただけあるなぁ…なんて

思い巡らせながら、コーディネートを考えるのも楽しいものです。

なので、敢えて”女性らしく”ではなく、ベストに革靴。

そんな紳士なアイテムと組み合わせて中性的に。というのが、私のお気に入りです。

 

 

_DSC0835

FABRIC : IRISH LINEN

COLOR : NATURAL

SIZE :  S / M / L

PRICE : ¥78,000-+tax

Made in France

 

_DSC0789

STAFF  岩谷

INNER : ANATOMICA × Merz b Schwanen

PANTS : ANATOMICA BJ / MILTON BEIGE

SHOES : ANATOMICA ESPADLLIRE / BODER

 

私、岩谷も数年愛用しており特に気温の定まらないこの時期になると羽織る頻度が高くなるコートです。

先ほど伏見が話していたように、インナーを変えることで春夏秋と3シーズンに渡り着られるところもワードローブになった理由のひとつだと思います。

そして何より思うことは洋服が放つオーラや雰囲気の良さです。

素材感の良い物や、シルエットの良い物、洋服には色々な判断基準とそれぞれの良さがあると思うのですが、雰囲気の良さというのはなかなか狙って作れるものではないのかなと思います。

その雰囲気の良さを紐解くのであれば、細部まで計算されたパターンや背景にあるアルチュールランボーという人物の存在にも繋がると思いますし、私自身その背景に惚れ込んでいるというのが正直なところであり気に入っている部分です。

そういった洋服が持つ背景を好きになっているので、今だけの気分で着ているのではありません。たとえこの先このARTHURを羽織る事が少なくなったとしてもこの洋服はずっと好きなんだろうと思います。

 

三者三様の着こなしと、ARTHURに対する想いをお伝えさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

 

万人受けする洋服では無いと思いますが、こちらをご覧になって少しでも琴線に触れる部分がありましたら実態に羽織にいらしてみて下さい。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

ANATOMICA SAPPORO