3回にわたる長いブログ。ご覧いただき、ありがとうございます。今回が最終章となりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
→ ピエールの軌跡【第1章】知る人ぞ知るレジェンド はこちら。
→ ピエールの軌跡【第2章】フレンチガーメンツとは はこちら。
→ ピエールの軌跡【第3章】いつだってベストメイド はこちら。
妥協なき追求 「デビル・オブ・ディテール」
ピエールは79歳になってもなお、服に夢中。これまでに見てきた数々のヴィンテージや、膨大な知識のなかから、今シーズンも新型のモデルを制作。自らを「デビル・オブ・ディテール」と呼ぶほどで、1mm単位でのパターンの修正、生地への妥協も許しません。「いつだって、ベストメイド(最も品質の良いもの)を探したい。」という想いのもと、物作りをしているのがアナトミカ なのです。
フレンチガーメンツでは、150年の歴史を持つモールスキンやコーデュロイ、フォックスブラザーズのフランネルなど歴史ある英国の老舗生地屋のものを使うことが多いですが、アイテムによってはフランス・ドイツ・アイルランド・ときには日本…と、常に良い生地を探しています。いつだったか聞いたことがありますが「アナトミカ が服を世に出すとき、それは素晴らしい生地が見つかったときのみ」なのだそう。ぜひ、生地に注目してご覧になってみてください。
ジャケットのショルダー・ウエスト・着丈の長さ、パンツの裾幅・股上の深さ、ポケットの位置や角度に至るまで「1mm単位」での修正を行います。ご覧の通り、サンプルの段階では修正箇所を書いた付箋がびっしり。1度のみサンプルを仕上げるのではなく、納得いくまで何度でも修正します。
ピエールのことを知っている人からは「頑固オヤジ」と言われたり「一緒に仕事をするのは大変すぎる!」という方もいるそうです…(笑) あまりにも拘るものだから、このアイテムを作りたい!とアイディアを出してから、気がつけば5年以上が経っている…なんていう事もしばしば。
すでにフレンチガーメンツを愛用されている方だとお気づきかもしれませんが、アナトミカ 創業当時から展開し、30年間リリースし続けているアイテムであっても、今だにパターンの修正が加わることがあります。ですので、サイズ選びの際は少々ご注意を。「サイズ表記は数字でしかすぎない」「ただ服を着て、自分にとってのベストなサイズを追求しなさい」これがピエールの意見です。オーダーメイドではない既製服だからこそ、体型の変化に合わせて袖丈を直したり身幅を詰めたり、ご自身にあったものへとお直しして頂くのも、もちろんOKです。常に自分と向き合い、最善を追求することこそ、アナトミカ の理念なのです。
既製服のなかの最高峰
アナトミカ のロゴは「木靴」の上に「王冠」のデザイン。「木靴」 = 誰からも重宝される、一般的な物。そこに王冠を乗せることで、既製服のなかで最高を目指すという意味を持っています。最近では「アナトミカ は敷居が高くて…」なんて言って頂くことも多くなりましたが、本来は老若男女問わず、どんな方にとっても最善のアイテムが見つかる店です。パリのお店では、ご近所の方々もふらり足を運びます。皆さまも、どうぞお気軽に遊びにいらしてください。
きっと【 長い年月を経てもクローゼットに残る服 】が見つかると思います。
本日まで3章にわたり、ブログを更新させていただきました。ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。これだけ書いてもまだ話し足りないほどですので、それぞれのアイテム秘話であったり制作背景については、またお店やブログでご案内させて頂ければ嬉しいです。
2023年 秋冬、フレンチガーメンツが入荷しております。今シーズン入荷したアイテム以外にも、素晴らしい生地は沢山ありますので、どうぞご覧くださいませ。
ご来店、心よりお待ちしております。
完。
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