Jacket | ANATOMICA SAPPORO アナトミカ札幌

まだまだ本格的な暖かさではありませんが、ここ札幌もリネンのジャケットを羽織れる日が増えてきました。

本日ご紹介するのは、こちらの”BIRD’S EYE BLUE” のDOLMAN(ドルマン)

4年ほど前の春夏シーズンにリリースされており、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。札幌店スタッフが大好きな生地の一つで、しばらく生産されていませんでしたが、今年は生地がある！と聞きつけ、迷わずにオーダーしました。

春夏シーズンに使用する生地の中でもピエールお気に入りのファブリックメーカーM社。

150年以上にわたり、北アイルランドの地で代々家族経営にて営んでいます。

鮮やかなブルーにブラックの糸をミックスした”バーズアイ”の織模様。

細番手のアイリッシュリネンを数本撚り合わせた糸を使って織っているため

リネンでありながら、中肉厚でふっくらとした生地感に仕上がっています。

麻特有のザラっと感がなく、あまりにも “ふわっと” 肌触りが良いもので、初めて触れる方は麻100%だとは思えないと驚かれることも少なくありません。

【FRONT】

【SIDE】

【BACK】

【DOLMAN / ドルマン】

モデル名となる”DOLMAN”(ドルマン)とは、ナポレオン三世時代の兵士の呼称に由来しており、当時のフランス軍のワークウェアがベースになっている。身幅の広さや、アームホールの太さは「用の美」を追求したANATOMICAらしい立体的なパターン。

ANATOMICAのアイテムの中でもフランス製のアイテムのことを、私達は「フレンチガーメンツ」と呼んでいます。中でも、このDOLMAN(ドルマン) は1994年のANATOMICA創業当時から変わらずにリリースし続けているANATOMICAの代名詞とも言えるアイテムの一つです。

ピエールがデザインをし、パターンを手掛けたのは1940年代にフランスの某ワークウェアメーカーA.L社に在籍していたパタンナーによるもの。生地もヨーロッパのものを使用しており。縫製工場もフランス国内です。

もちろんボタンなど細部までフランス製。フランス製ならではのボタンも素敵なので、ご来店された際はじっくりとご覧になってください。正直なところ、縫製だけで見れば日本の方が丁寧だと思いますし、ただデザインが似ているものが欲しいのであれば、ファストファッションや模倣品で十分だと思います。それでもフレンチガーメンツを選んでしまうのは、言葉では言い表せない圧倒的な存在感があるからではないでしょうか。