昨日のブログに引き続き”BLOUSE VILLETTE”をご紹介いたします。
こちらは、よりオリジナルの風合いに近い”INDIGO SUMI COATED” です。
詳しくは昨日のブログでも綴っていますが、1867年から1974年まで稼働していたかつてのラ ヴィレット食肉処理場で働く、ブッチャー達が着用していたワークコートが元になっています。当時の歴史を物語る遺産でもある1着。そして、汚れや動物の血の色が目立たないよう、当時のオリジナルもブラックインディゴに染め上げていました。
特筆すべきは、この生地。”INDIGO SUMI CORTED”と言う名の通り、薄手のリネン生地をインディゴで染めた後に、表面にのみ墨染のコーティングを施し、濃紺の藍色に染め上げています。こちらの染色方法は日本古来の染色方法であり、まだ黒の染料が未開発だった時代に限りなく黒に近づける為の技法として使われていました。
フランスでもブラックインディゴと呼ばれる染色方法があり、染色の仕方は違いますが共通するところがあり、日本人である私たちとフランス人が共に共感しあえるファブリックの1つだと思います。
写真左:未使用の状態 / 写真右:スタッフ私物(1年着用した状態)
私自身、この生地に惚れ込み、昨年購入してから着用頻度の高い1着になりましたが、
写真をご覧頂ければ分かる通り、シワの入りやすい箇所は表面の色が抜け、
内面のブルーが見えてきます。まるでリジットのデニムを育てていくかのような、
自分だけのヴィンテージとして愛着が湧いてくるのです。
さらに、これからどんな表情になって行くのかと期待値も高い。
CAP : THE INTERPRETATION by ARCH
JACKET : ANATOMICA / BLOUSE VILLETTE
PANTS : ANATOMICA / BAGATELLE PANTS
SHOES : TRIPPEN / SCOTCH
SCARF : VICUNANDINA
MODEL : BLOUSE VILLETTE
FABRIC : 100% LINEN
COLOR : INDIGO SUMI COATED
SIZE : S / M / L
PRICR : ¥98,000+tax
made in France
夏にロングのジャケット、私はこのバランスがとても好きです。
北海道という土地柄もあるかもしれませんが、
かなり薄手のリネンを使用しているため、夏でも暑くないですし、
直射日光を避け、室内のクーラーの風を避け、
とにかくどこへ行くにも、このジャケットを羽織っていました。
軽装になりがちな季節ですが、素材を選べば、より快適な日々を過ごせるはずです。
ANATOMICA SAPPORO 伏見