実は、昨年は紹介する前に完売してしまったアイテム達。
1940年代のイギリス軍にフォーカスを当てたこちらのシリーズ。
“DYNAMO”とは、第二次世界大戦のダンケルクの戦いにおいて遂行された作戦名から由来しています。
今回は、”duffle coat”にフォーカスした2枚をご紹介いたします。
その歴史は古く、もともとは第二次世界大戦後の余剰物資の放出品として破格で市場に出回り民間でも流行。
写真1枚目、モントゴメリー英国陸軍将校が北アフリカから引き上げる際、地元の漁師の漁師から餞別として頂き実際に私服として着用していた、という説も。(MONTY COATの起源)
当時エアコンなど発達していなかった英国。
気候的にはもってこいで、衣服で体を温めるほかなかった時代にも非常に合っています。
そんなトラディショナルなコートがANATOMICAによって現代に蘇りました。
スタッフ伏見 SIZE 1 着用
所謂、ダッフルコートとしてのイメージ通り王道的な1枚。
しっかり安心感のある着丈に加えて重厚なメルトンウールの生地感はここ北海道でも十分な安心感があります。
中に十分ジャケットや厚手のニットも着込む事が出来るゆったりしたサイズ感は様々な着こなしをイメージさせてくれます。
フード一体型、ストームパッチ、木製のトグル。
帽子を被っていてもその上から被る事が出来るフードは、ボディと一体化され、なんともクラシカルな佇まいに。
同生地で付けられたチンストラップは高さがあり、首元をしっかりと覆ってくれます。
風や雨を防ぐよう、縁に付いたボタンでフード入り口の大きさを調整可能。
代名詞とも言える「トグル・ボタン」は木製。
使い込む事に色味が濃くなって行きます。
余談ですが、このトグルボタンはロープを解き左右付け替える事で前たての位置を逆にすることも可能です。※このディテールは船の上で左右不規則に吹く風を想定して採用されていたもの。
COAT / DOVER
KNIT / JAMIESONS
PANTS / 618 LEAN
SHOES / ALDEN
BAG / BRADY
STOLE / BEGG & CO
こちらは、ショート丈のダッフルコート。
諸説ありますが、VINTAGE市場では圧倒的に球数が少ないこちらを元に作った「SEAFARER」。
ややアシンメトリーな位置に取り付けられた前たては特徴的なディテールでもあり、風除けの意味を持ちます。
お尻を隠すほどの着丈のため車移動の際も着たままでいられます。
ショールカラーになったディテールは、やや高い位置に来る襟元が安心感があります。
トグルの形状も、鋭利な楕円形のトグルでスマートな印象です。
細やかな部分かもしれませんが、実際きていくとこのディテールがANATOMICAにすごくマッチしている気がして好きになってくるのは僕だけでしょうか、、??笑
COAT / SEAFARER
KNIT / FANNI LEMMERMAYER
PANTS / 618 TANGO PANTS
INNER / ANATOMICA BY MERZ B. SCHEINEN
STOLE / VICUNANDINA
CAP / LOCK AND CO HATTERS
私自身、昨年購入し気に入ってよく着用しています。
VINTAGEを探していたこともあり、ANATOMICAでこれがリリースされた時は心が躍りました。
軍服→ファッションとして昇華され、そのミルスペックはリスペクトされたままに現代において楽しめることが幸せなことだと感じるシリーズ。
この男らしい洋服を、是非ANATOMICAのフィルターを通しコーディネートしてみては如何でしょうか。
ANATOMICA SAPPORO 近谷
《ANATOMICA SAPPORO ONLINE STORE》
store.anatomica-sapporo.com