ANATOMICA好きの方であれば、一目で気づくであろうこのアイテム。
米国のワークウェアメーカー BIG YANK のワークシャツ。
アイコンとなっている”ガチャポケ”は商標登録されており、
当時革新的だった数々のディテールは、
後の洋服好きのコレクター心を掻き立てるアイテムになりました。
以前から取り扱っていたBIG YANKですが、実のところ約4年ぶりの入荷になります。
今回届いたのは、以前取り扱っていた物とは異なる”FLYER 1920″
その名の通り1920年代以までに作られていたタイプです。
・当時タバコを入れるために作られたコンビニエントポケット
・強度を増すために生地を二重にし、カーブを描くショルダーヨーク
・二枚の布から構成した、二枚袖
・1930年代以降には見られない袖口の剣ボロ
・ベンチレーションの役割を果たす菊穴
・生地に負荷をかけず、可動域を広げるショルダーヨーク
細かく上げれば魅力的なディテールが盛りだくさんですが、
おそらく、こういった部分に関しては改めて紹介する必要がないくらい、
皆さんも詳しくご存知だと思います。
それよりも…最も肝心なのは”これをどう着るか”
クラシックな雰囲気漂うANATOMICAの店内に並べられたBIG YANKのシャツは、
正直なところ、それだけを見ると異空間のように見えます。
元のイメージを辿ると、所謂”アメカジ”なスタイルが脳裏に浮かび、
どうにもANATOMICAのイメージに直結することは難しいのでは無いでしょうか?
ですが…このアメリカ感満載なシャツをいかに格好良く着こなすか、
というのを導き出すことが、このシャツを着る一番の醍醐味。
ブラックシャンブレーは特に、無骨で男らしい印象が強いワークシャツですが、
ラペルのジャケット(とは言っても、こちらもワークウェアの一種)と
ベレー帽を合わせることで、クラシックな装いに。
実際に使っているアイテムの割合で言うと、アメリカ物が多いのですが、
ひとつひとつのシルエット、素材感、色味をバランスよく合わせることで
フレンチアメリカンな着こなしになります。
BERET : ANATOMICA BASQUE BERET / BLACK
SHIRT : ANATOMICA × BIG YANK FLYER 1920 SHIRT / BLACK
JACKET : ANATOMICA HOBEREAU / MOLESKIN BLACK
PANTS : ANATOMICA CHINOⅡ / BEIGE
SHOES : 1940’s USN SERVICE SHOES
シャツはタックインをして、ベルトレスで穿けるパンツを。
ベルトをしない分、足元も軽さのあるローファーがよく似合います。
全体的にブルーのグラデーションで色味を抑えたスタイルは、
アメリカのワークシャツが中心のスタイルにも関わらず、
フレンチマリンな空気すら感じさせる爽やかさがあるのではないでしょうか?
CAP : ANATOMICA × JONATHAN RICHARD NEWS BOY CAP / DARK AI
SHIRT : ANATOMICA × BIG YANK FLYER 1920 SHIRT / INDIGO
JACKET : ANATOMICA FLIGHT JACKET / NAVY
PANTS : ANATOMICA McQueen PANTS / STONE
SHOES : ANATOMICA by ALDEN PENNY LOAFER / NAVY
これは私自身、オーナーや諸先輩方から日々教わっていることですが、
洋服とは「何を着るか」ではなく「どう着るか」が大事だということ。
極論、精神力を試されている気もします…笑
ときには仕立ての綺麗なジャケットに合わせたり、タイを絞めてみるのも良い。
インナーはクルーが良いか、Vネックが良いか。
TANGO PANTSを穿いてみようか?
ミリタリーを合わせつつ、野暮ったく見せないためにはどうしたら良いか?
そういった組み合わせを無限に考えられるのが、このシャツの試練でもあり、
飽きずにお洋服を楽しませてくれる必須アイテムなのかもしれません。
もし仮に、ANATOMICAのお洋服にマンネリを感じている方がいらっしゃれば…
是非、この春は新境地を開拓してみてはいかがでしょうか?
ITEM : BIG YANK FLYER 1920
COLOR : BLACK / INDIGO
SIZE : 15 / 15H / 16 / 16H
PRICE : ¥22,000+tax
ANATOMICA SAPPORO 伏見